葬儀の流れ。ご臨終からお通夜・告別式までの流れを喪主の目線で詳しく解説

葬儀の流れ、喪主目線で葬儀

こんにちは。

葬儀で喪主を務めることは、
ほとんどの場合、人生でも1度か2度のことです。

慣れないことで不安に感じている方も多いでしょう。

葬儀の依頼をしてから告別式、繰り上げ法要が終わるまで、葬儀の大まかな流れは様々な葬儀社のホームページでも説明されていると思いますが、

このページでは、「喪主の目線」で葬儀がどのような流れで進んでいくのか、細かくでご紹介してみたいと思います。

葬儀は仕来りというか、細かな決まり事は地域によって多少違いがあったりしますが、
このページでは、喪主としてご臨終の知らせを病院から受けたところから、葬儀社に連絡を入れ通夜・告別式が終わるまで細かく解説していきます。

私は葬儀社で働いた経験もありますが、
父を亡くし喪主を務めたときは、動揺したし大変な思いをしました。

現在あなたが、病院から「もう長くないかもしれません」とか「準備しておいてください」と言われているなら、もしもの時のために参考にして頂ければ幸いです。

目次

ご臨終の知らせを受けてから葬儀終了までの流れ

青空

さて、ここから一般的な葬儀の流れを「喪主」の目線でご紹介していきます。

  1. ご臨終の知らせを受けてから安置するまで
  2. お通夜の日
  3. 告別式の日

と、3部に分けてご紹介していきます。

葬儀内容に関しては一般的な葬儀か家族葬、または直葬で違いはありますが、大まかな流れとしてご紹介します。

ご臨終の知らせを受けてから安置するまで

まずはご臨終の知らせを受けてから安置するまでの流れをご紹介します。

病院から「御臨終」の知らせを受ける

病院から突然電話が来ます。

私の場合は深夜1時ころに携帯がなりました。
「お父様が息を引きとりました」と。

父が入院して長かったですし、状態がよくないことも聞いていましたので、心の準備は出来ていましたが、心の準備をしたまま、半年、1年ほど過ぎると、正直言って油断してますので、ちょっと動揺しましたけどね。

この時点で、葬儀屋に連絡を入れる方もいます

病院へ駆けつける・家族の前で死亡確認

病院へ駆けつけると医師から「何時何分ご臨終です」と死亡確認が行われます。

担当医から「死亡診断書」を受け取ります。

死亡すると病院で簡単な処置(エンゼルケア)が行われます。
(鼻、口、耳などに脱脂綿を詰めたりします。)

その後、すぐに病院の安置室へ、看護師さんと遺体とともに移動します。

この段階で葬儀社が駆けつけている場合は、
そのまま安置する場所へ向かいます。

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葬儀屋に連絡

まだ、葬儀屋に連絡していない方は、この時点で連絡を入れます。

葬儀社が決まっていない場合は、
病院の方から「葬儀社を紹介することもできますよ」と申し出があります。

葬儀屋が到着する

葬儀屋が到着すると、ストレッチャーでご遺体を運び安置場へと向かいます。

自宅、または安置施設へ向かう

安置する場は、ご自宅、または安置施設になります。

安置施設の場合は、設備が整っていますが使用料金が発生します。

ご自宅に安置する場合は、敷布団を用意する必要があります。

枕飾りを準備し、宗教者に連絡

枕飾りを飾ってご遺体を安置しましたら、お線香をあげます。

枕経を頂くために、お坊さんへ連絡を入れます。
(深夜の場合は、翌日に連絡します。)

宗教者への連絡は、21時から8時までは連絡を控えるのが一般的
(電話連絡でお坊さんの都合だけ聞いて日程を決める場合はあります)

打ち合わせ(日程や引き続き葬儀社と打ち合わせ)

枕飾りを飾ってひと段落したら、そのまま葬儀スタッフと打ち合わせになります。

ただし、夜中なら打ち合わせを翌日にしていったん下がるもあります。
この点は、お通夜が翌日か1日以上空くかどうかで変わってきます。

お通夜の日

葬儀場の豪華な祭壇

ここからお通夜の日の流れをご紹介していきます。

お通夜・告別式の日取りは、

  • お坊さん
  • 火葬場

のスケジュールで決めていきます。

地域によって火葬場は事前予約が必要です。
特に東京の場合は火葬場が混んでいるので3~4日待つケースが多いようです。

親族へ連絡

亡くなったのが夜中であれば、親族への連絡は翌日になるでしょう。

お金をおろす(必要な場合)

死亡届を役所に提出すると、故人名義の金融機関はストップします。
葬儀費用を故人の預貯金から捻出する場合は、先にお金をおろしておきます。

火葬場の予約と、火葬許可証をもらう

病院の担当医から死亡診断書をもらいます。

火葬場の予約が必要な地域は、先に火葬場の仮予約を行います。

火葬場の仮予約が必要な地域は
ネット予約が可能だったり24時間電話対応している行政もあり、各行政によって違います。

火葬場を予約したら、葬儀社から火葬場の使用申請書が発行されます。
(火葬場の予約が必要な地域は不要)

死亡届の提出は基本的に24時間受け付けていますが、、火葬場の予約が必要な地域の場合、死亡診断書と一緒に「火葬場の使用申請書の提出も必要です。
どこの火葬場で火葬するかも示す必要があるためです。

病院からもらった死亡診断書(と火葬場の使用申請書)を持って、最寄りの役所に出向き、

  1. 火葬許可証
  2. 使用許可書(火葬場)

を発行してもらいます。

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死亡診断書はコピーしておきましょう。

  • 金融機関の名義変更・解約
  • 生命保険の手続き
  • 年金の手続き

などにも必要になります。

湯灌・納棺

お通夜当日の午後に、湯灌・納棺の儀を行います。

葬儀場へご遺体移動(午後)

湯灌・納棺を行ってから葬儀場へ移動する場合と、葬儀場へ移動してから湯灌を行う場合があります。

マンションやアパートなど棺の出入りが難しい場合は、葬儀場へ移動してから湯灌・納棺を行います。
安置施設が葬儀場の場合は、その場で湯灌・納棺の儀を執り行います。

夕食

お通夜の前に、親族一同で夕食を取ります。

夕食を頼むかどうかは選択できますが、遠方から来る親戚もいるはずです。
また、葬儀場によっては食中毒などの心配から持ち込み禁止にしている場合もあります。

通夜

お通夜を執り行います。

お通夜が終了すると、祭壇をバックに写真撮影を行います。

通夜振る舞い(地域による)

通夜振る舞いとは、お通夜の後に設ける酒の席です。

通夜振る舞いをする地域では、オードブルやお酒が用意されます。

一昔前は、お通夜には町内会やご隣近所にお手伝いをしてもらうのが通例でした。
そのお礼としての振舞でした。

最近では、葬儀社のスタッフが受付などもサポートするので、地域によっては通夜振る舞いを行われていません。

告別式の打ち合わせ

通夜振る舞いを行っている場合は、ひと段落着いたら喪主さんと翌日の打ち合わせをします。

通夜振る舞いがない場合は、お通夜の後に打ち合わせをします。

主な打ち合わせ内容は以下の通りです。

  • 翌日の食事の数の変更・確認
  • 焼香の順序の最終確認
  • 喪主の葬儀のご挨拶(会葬お例文)の確認
  • 弔電を読み上げる順番やフリガナ
  • 火葬場に同行する人数(バスに何人乗るか、自家用車は何台か)
  • 初七日の法要が終わった後に、お供えをいくつに分けるか

繰り上げ法要のあと、お通夜に頂いた供物やお花を親族におすそ分けするのが通例となっています。

いくつに分けるか打ち合わせで決めた果物やお花は、火葬場に行っている間に、葬儀スタッフが分けておきます。

告別式の日

斎場から火葬場に出発する霊柩車

ココから最終日、告別式のスケジュールを解説していきます。

朝食(午前式だとない場合も)

朝食は頂かない場合もあります。

告別式が午前中の場合は、出棺し火葬場で食事をするので朝食はとらないケースがほとんど。

告別式が午後になる場合は朝食をとります。

告別式・お別れの儀

告別式の最後に、棺を囲み花を手向けお別れの儀を行います。

出棺

出棺とともに火葬場へ出発します。

火葬場(昼食)

火葬場では、窯の火力にもよりますが50分前後過ごします。
ここで昼食をとります。

斎場へ戻り繰り上げ法要(初七日法要)

火葬場から帰ると、初七日の繰り上げ法要を行います。

遠方から来る方や、何かと忙しい現代においては初七日の法要を繰り上げて火葬場から帰ったときに執り行うのが通例です。

法事(会食)精進落とし

繰り上げ法要が終わると会食をします。

その場で食事をせずにお弁当で持ち帰ってもらう地域もあります。

帰宅

供物やお花など、お骨と一緒にご帰宅となります。

荷物が多くなるので葬儀社が運ぶケースがほとんど。

ご自宅に戻ると、後飾り段(中陰段)を作り四十九日までお骨と位牌をお供えします。

葬儀費用の清算は、翌日請求書を持ってきて清算するようになるでしょう。

後飾り段

後飾り段【または中陰段(ちゅういんだん)】は、段ボール製で白い布を被せたような簡易な祭壇が一般的に使われています。

葬儀費用の総額は料理とお布施で大きく変わる

1万円

ここまで葬儀の一連の流れを喪主の目線でお伝えしてきましたが、
葬儀費用について少し触れておきましょう。

葬儀の費用については、各葬儀社がホームページに掲載していますが、数量の変わる料理代は含まれていません。
※親族の人数によって変わる料理の費用を事前に決められないからです。

通夜振る舞いを含め食事の回数が通夜・告別式・繰り上げ法要の間に最大で5回ありますが、親族も含まれますから身内の人数が多いと結構な金額になります。

お坊さんへのお布施は宗派によっても大きく変わります。

お布施の相場として高いのが曹洞宗(40~120万)、比較的安いのが浄土真宗(10万~)

おおよそですが、これくらいの違いがあります。

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さいごに

いかがでしたか?

「息を引きとりました」と連絡を受けてから、最短だと3日間一気に話が進んでいきます。

何かと慌ただしく過ごし、人によっては「悲しんでいる時間なんてなかった」と感じる方もいらっしゃいます。

また、葬儀担当者と密に打ち合わせをしながら進めていきますので、葬儀社選びは重要です。

葬儀を執り行う喪主の立場になることは、人生で1度か2度のことでしょう。

不慣れなことで何かと大変かと思いますが、大まかな流れをご覧頂いたことで何かの参考になれば幸いです。

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