こんにちは。
葬儀費用は全国平均的に「178.2万円」(鎌倉新書2017年調べ)
という調査もあるほど、高額な費用がかかるものですが、
その葬儀費用は
いつ、だれに、どのように支払うの?、
不安に感じている方も多いです。
私自身も葬儀屋に勤めるまでは知らなかったですし、葬儀屋に勤めた経験から友人にも相談されることが多いですが、
葬儀って普段あまり身近なものじゃないので、不透明な部分が多く金銭的にも不安を抱えている方が多いです。
このページでは、
葬儀費用を支払うタイミングについて、いつ、誰に支払うのか。専門用語などは使わずご紹介していきますので、参考にして頂ければ幸いです。
葬儀費用を支払うタイミング
まず最初に、葬儀費用は大きく3つに分類されるということを覚えておいてください。
- 葬儀費用(葬儀プラン)
- 飲食代金
- お布施・戒名料など
この3つに分類されます。
葬儀費用と飲食代金は、基本的に葬儀屋さんに支払いますが、お布施や戒名料などはお坊さんに支払うことになります。
それでは一つひとつ説明してまいります。
葬儀費用は葬儀を終えたとき、または1週間以内が一般的
葬儀費用は、基本的に葬儀終了直後、または1週間以内に支払います。
葬儀終了時に支払う場合は、お通夜→告別式→繰り上げ法要を終えた際に精算し、ご自宅に帰るという流れになります。
葬儀代金は現金支払いが一般的でしたが、最近ではカード支払いに対応している葬儀社も増えています。
葬儀屋さんのホームページを見る際は「カード払い対応」と記載があるか確認してみましょう。
飲食代など前払いのケースもあり
飲食代も一般的には、葬儀代金の清算時に一緒に支払う形になります。
ただし例外として、葬儀社が手配した仕出し屋などに前払いするケースもあります。
葬儀担当者が事前にお知らせしてくれるはずですが、不安な場合は葬儀を依頼した際の見積もりの時点で、「葬儀代金の支払いはどのようになりますか?」と担当者に聞きましょう。
お坊さんへのお布施は繰り上げ法要後が一般的
お坊さんへのお布施は、直接お坊さんへ納めることになります。
繰り上げ法要を終えた際に、
- お布施
- 戒名料
- お車代
- お膳料(繰り上げ法要の料理を出さない場合)
にお支払いします。
繰り上げ法要とは
初七日の法要を繰り上げて火葬場から帰った直後に行う法要です。
現代では初七日に親戚が集まることが難しくなったため繰り上げて法要を行うのが一般的になっています。
お坊さんの読経は、
- 枕経(ご臨終となったその日)
- お通夜
- 告別式
- 繰り上げ法要
と頂くことになります。
お布施、戒名料は宗派によって違いますし、お寺によっても変わってきます。
お布施や戒名料に関しては、
お坊さんが最初から提示してくれる場合もありますが、こちらが聞くまで触れないケースもありますので、
「こういったことは不慣れなもので、おいくらお包すれば宜しいでしょうか」
というように、事前に伺うのも一つの方法です。
お坊さんに直接聞きにくい場合は、葬儀担当のスタッフに聞いてみると良いです。
見積もりから追加の費用があるケース
葬儀を依頼し見積もりをとっても、葬儀が進むにつれて費用が変動する項目があります。
主に3つの点で変更するケースがあります。
ここは流し読み程度で構いませんが、
「追加料金がかかることがあるんだな」
と心にとめて置いて頂けると良いのでご紹介します。
葬儀までの安置する日数で変わる費用
ご臨終から早くて翌日の夜にお通夜となりますが、
友引は火葬場にいきません。
したがって、友引の前日にお通夜を営むことはりませんので、葬儀までの日数が経過するとご遺体の腐敗を防ぐためのドライアイスが追加料金として重なってきます。
また、ご自宅ではなく安置施設を利用している際は宿泊費が加算されます。
とくに東京をはじめとした都市部では、火葬場が込み合っており3~4日待つのが当たり前になっています。
お通夜までの日数経過でかかる費用
- ドライアイス
- 安置施設の利用料
親族の人数で飲食代が変わる
葬儀費用の中でも大きなウエイトを占めるのが飲食にかかる費用です。
葬儀の期間、身内をもてなすことになります。
見積もりで想定した人数より親族が増えた場合、料理を追加すると費用が加算されます。
一般会葬者が多いと香典返しの費用が加算される
一般会葬者には香典返しをお渡しすることになりますが、想定以上に増えると香典返しを追加で注文することになります。
葬儀費用の支払いは現金?その他の支払方法
葬儀費用の支払い方法に関して、最近はカード払いに対応している葬儀社も増えています。
- 現金、または振り込み
- クレジットカード
- スマホ決済
- 葬儀ローン
主に4つの支払い方法がありますので、見ていきましょう。
基本的には現金、または銀行振り込みの一括支払い
基本的に葬儀をすべて終了したときに、現金で支払うのが一般的でしょう。
香典を頂いた際はそこから捻出することになるでしょうから、その場で支払いを済ませるのが一般的。
また、基本的には葬儀終了から一週間以内に支払います。
クレジットカード支払い対応の葬儀社も増えている
クレジットカード払いに対応している葬儀社が増えています。
葬儀社のホームページに「カード払い対応」と記載されているサイトも多いですが、不安な場合は事前に確認してみましょう。
スマホ決済が利用可能な葬儀社も
近年では政府がキャッシュレス化を推進していることもあり、スマートフォンでのPAY決済が利用できる葬儀社も少しずつ増えています。
葬儀社のホームページにキャッシュレス決済可能の表記があるか、または直接問い合わせて確認しましょう。
ローンの対応している葬儀社も
一括の支払いが難しい場合やクレジットカードを持っていない場合は、銀行や金融機関の「葬儀ローン」を利用する方法もあります。
※葬儀ローンには審査が必要です。
葬儀費用の負担を軽減する手続き
葬儀費用の負担を軽減する公的な手続きや保険がありますので、参考にしてみて下さい。
国民健康保険・社会保険の手続きで給付金が受け取れる
葬儀後に故人が生前加入していた国民健康保険、または社会保険の手続きを行うことで給付金を受け取ることができます。
最寄りの社会保険事務所で手続きができます。
国民健康保険と社会保険で違いがありますが、おおよそ5万円程度の給付金が受けられます。
葬儀保険に加入する
葬儀保険に加入しておくのも一つの方法です。
葬儀保険は89歳まで加入できるものもあり、50万や100万、200万などプランに応じた掛け金を毎月支払う保険です。
葬儀保険に加入しておくと、保険金額に応じた費用が支払われます。
互助会への加入
事前に互助会へ入会するのも一つの方法です。
直葬や自宅葬でお考えならおすすめしませんが、斎場で葬儀を行うなら積み立てで葬儀費用の一部を賄える互助会はおすすめです。
月々1,500~5,000円の支払いで、5年から10年で満期になりその積立金を葬儀費用の一部に充てることのできる制度です。
有名なところではベルコさんです。
月々3,000円で5年~10年満期で積み立てられます。
(期間は地域によって変わります)
例えば葬儀費用が100万円の場合、事前に積み立てた20万を引いた80万を現金で支払う、というイメージです。
互助会の積み立ては会員になることを意味しますので、ベルコ会員ならベルコさんに葬儀を依頼することになります。
積み立ての途中でも葬儀に利用することは可能です。
さいごに
最後にまとめさせていただくと
葬儀費用は
- 葬儀プラン
- 飲食代
- お布施・戒名料
と大きく3つに分類され、お布施や戒名料は住職に直接納めます。
葬儀社によって違う点があるのは、
- 葬儀プラン+飲食代を一括して支払うのか
- 飲食代は別途前払いなのか
この点が主な違いになります。
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