最近では社ホームページで低価格やセットプランを提示する葬儀社が一般的ですが、
「ホントにその金額で葬儀できるの?」
と、不安に感じている方も多いと思います。
中には、細かくオプションを掲載している葬儀社もありますが、実際に依頼したときに「私が依頼したら費用はいくら?」という疑問は、払拭されずにモヤモヤしている方も少なくないと思いますが如何でしょう。
ここでは、一般的な葬儀に掛かる費用と、プランに含まれていなくても必要になる項目についてお伝えして、最終的な葬儀費用の参考費用の導き出し方をお伝えします。
葬儀プランに含まれないけど必要なもの
家族葬、一般葬儀に関わらず、プラン料金以外で必ずかかる費用は以下の通りです。
- 安置施設使用料(利用した日数)
- 料理(プランに含まれていない場合)
- 斎場使用料(プランに含まれていない場合)
- 寝具代
- お坊さんへのお布施
- 戒名(または法名)料
概ねこの辺りは、当家によって変動があるので含まれていません。
それでは、一つひとつ詳しく見ていきましょう。
安置施設使用料(利用した日数)
ご自宅に安置する場合は不要なので飛ばしてください。
安置施設を利用した場合は料金が発生します。
安置場は、葬儀場の一室を利用する場合もありますし専用の安置施設もあります。
葬儀は友引の日に告別式は行われません。
また、地域によって火葬場の順番待ちがあります。
例えば、東京では3~4日待つのケースが多いようです。
火葬場とお坊さんのスケジュールで葬儀の日程を決めるので、安置施設はお通夜までの日数利用することになります。
料理
料理は、親族の人数によって変動します。
また稀にプランに料理も含まれている場合がありますが、小さく「5名」とか「10名分」というように記載してあると思いますので確認が必須です。
実は葬儀費用を大きく占めるのは料理だったりします。
お通夜・告別式・繰り上げ法要と、葬儀が終わるまでに
- お通夜の前の夕食
- ※通夜振る舞い(お通夜の後)
- ※翌朝の朝食
- 火葬場での弁当
- 繰り上げ法要(料理or弁当)
基本的にこれだけの3~5回の料理を振舞います。
食事は(通夜前・朝食・火葬場)で3回
お通夜のあとの通夜振る舞いでオードブル・寿司・飲料・アルコールなど
繰り上げ法要でも料理または弁当を振舞います。
※火葬場で昼食をとるので、告別式が午前の場合はとらない場合も。
通夜振る舞いとは、
一昔前はお通夜には町内会やご隣近所にお手伝いをしてもらうのが通例でした。
そのお礼としての振舞でした。
最近では、葬儀社のスタッフが受付などもサポートするので、通夜振る舞いを行わない地域もあります。
喪主の家族含め親戚が30名として
[box04 title=”例えば(親族30名)”]
- 食事は1食あたり1,000円(×3)
- オードブル(3,000)×5
- 繰り上げ法要の料理4,000円
とすると、225,000円になります。
[/box04]
料理代が葬儀プランとは別に加算されるわけです。
親族が近くの場合は、「各自夕食を済ませてくるから夕食はいらない」という事もできると思いますが、遠方から来ている方に対してはなかなかそうも行かないでしょう。
小規模の葬儀社や斎場によっては「料理関係は持ち込みOK」の場合はありますが、斎場によっては食中毒トラブルの対策の関係もあり、持ち込み禁止の場合もありますし、それ以外の場合でも提携している仕出し屋にお願いするケースが一般的です。
※持ち込みする際は事前に確認しましょう。
斎場使用料
斎場によって料金が違います。
対応人数など広さによっても違いますし、水道光熱費が別途かかるケースも。
葬儀プランに斎場使用料が含まれている場合は、どの斎場で対応人数も確認しましょう。
斎場が変われば料金も変わります。
寝具代
お通夜のあと、親族は斎場に宿泊することになりますが、
寝具のリースを使用する場合は別途かかります。
お坊さんへのお布施
お坊さんへのお布施も、葬儀プランには含まれていません。
※無宗教葬の場合はお経を頂かないので必要ありません。
宗派によって大きく変わります。
また、同じ宗派でも高い寺院、良心的な寺院といろいろ。
宗教者とのお付き合いがない場合は葬儀社に紹介してもらうことになりますが、
葬儀だけでなく四十九日や一周忌、三回忌とお付き合いが続くことになると思いますので、良心的で柔軟に対応してくれる住職を紹介してもらえるように葬儀社に伝えましょう。
戒名(または法名)料
戒名を頂くにも費用がかかります。
仏教で葬儀を行う場合は、戒名/法名を頂くことになります。
この戒名も宗派によって金額が違いますし、
同じ宗派でも寺院によって変わります。
※お経とは、戒名/法名にあげるものなので仏式では必ず戒名(または法名)を頂きます。
※戒名・法名は基本的に同じ。宗派によって呼び方が違います。
葬儀に必要でも変動するものは含まれていない。
ここまで、葬儀プランに含まれていないけど必ず必要になる項目をご紹介してきました。
必要でも人数によって変動するものは、基本的に含まれていません。
親族が30名の場合
例えば、食事の例で紹介した親族30人の例。
- 食事は1食あたり1,000円(×3)
- オードブル(3,000)×5
- 繰り上げ法要の料理4,000円
とすると、225,000円になります。
[box05 title=”最終的な金額”]
- 葬儀プランが300,000円
- 飲食代225,000円
- 斎場使用料100,000円
- お布施・戒名料200,000円
の場合
合計:725,000円となります。
[/box05]
葬儀プランが30万でも、実際に払う額は72万5千円になる訳です。
霊柩車やバス代、火葬料も
細かい話をすると、告別式のあと火葬場へ向かう霊柩車やバス代もかかります。
霊柩車もグレードがありますし、バスに棺を乗せて霊柩車を使わないケースもあります。
バスはも火葬場へ向かう人数により大きさが変わります。
また、各市町村では火葬料がかかるケースもあります。
住民票がある市町村での火葬代は無料のケースも多いですが、
住民票がない市町村で火葬をおこなう場合は費用がかかります。
[box05 title=”例えば札幌市の火葬場の場合。”]
- 札幌の人⇒無料
- 小樽の人⇒49,000円(12歳以上)
というように、市民かどうかで変わります。
[/box05]
東京は民間企業が運営する火葬場しかないので、必ず34,500~60,800円かかります。
まとめ。葬儀プランだけでは判断できない?
ここまで葬儀プランだけを見ていてもわかりずらい、葬儀費用についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
葬儀プランがお手頃ですとか、ホームページの説明が丁寧で雰囲気が良いというのも判断材料になるかと思いますが、
プランだけ見ていても、なかなかわかりにくい事なんですよね。
とはいえ、何社も足を運んで葬儀社を吟味するのは難しいと思いますので、
見積もりを比較してみるのも良いと思いますよ。
その際は、どこまで含まれているのか。
含まれていないものの違いは何か。
という点まで確認して比較することをおすすめしますよ。
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