葬儀

【体験談】家族葬か葬儀で迷った末に葬儀を執り行なったS家のケース。

事例。家族葬ではなく葬儀を選んで良かった

葬儀を執り行なう上で、家族葬ですべきか一般的な葬儀でするべきか悩まれている方は多いと思います。

この件は私自身、喪主としての経験、そして元葬儀屋だったことからも友人や知人から相談を受けることがありますが、
どれだけ説明しても、あまりピンと来ない人も少なくないです。

というのも、やはり葬儀を執り行なう側に立つという経験がないからだと思います。

これは無理もありません。

突然の不幸に接した際に、最も悩むのが一般的な葬儀でおこなうか、家族葬にするか。
というのが一つの分かれ道になると思います。

ここでは、私が実際に相談を受けて葬儀社を紹介したS家のケースをご紹介したいと思います。

結論から言いますと、
最初は家族葬でひっそり執り行うつもりでしたが、
金銭的な面も考慮して一般葬に変更した
事例です。

あなたも親の葬儀や身内の葬儀を執り行なう際に悩まれているなら、参考にして頂ければと思います。

事前に斎場見学や説明会に足を運んでいたS家

S家はお父さんが闘病生活を送っており、あまり長くないと医者から聞いていたこともあり、奥さんと娘さんで葬儀社の説明会や斎場見学に足を運んでいたそうです。

相談したうえで、家族葬に決めていた

私に相談する前に、大手葬儀社の説明会に足を運んで実際にいろいろ聞いてきたそうで、

その際に言われたことが、
「葬儀でも家族葬でも費用面ではあまり変わりませんよ」
という言葉だったそうで、それを聞いてS家は家族葬にしようと考えていました。

現役を引退して長かったり、入院生活が長いと付き合いも減るから家族葬が良い?

友人の親父さんは、現役を引退して数年経っていることもあり、
「葬儀を執り行なっても会葬者も少ないだろうから家族葬にしようと思う」
ということで、たまたま友人宅にお邪魔していた私は相談を受けました。

私は、その息子である友人も働いてるし、その兄弟も仕事をしているんだから
「一般的な葬儀のほうが良いよ」とアドバイスをしました。

ここでその理由をご紹介します。

S家のケースなら一般的な葬儀の方が良い理由

葬儀が良い理由1【家族が社会人だと対応が必要】

お亡くなりになる方が、入院生活が長かったり社会から離れて年月が経っていると、故人となられた方の直接的な友人、知人の葬儀への参列は少ないかもしれません。

しかし、故人の息子や娘さんが社会人の場合、職場には「親が亡くなったので休む」ということを伝える事になります。

そうなると職場や取引先関係の方は、葬儀へ足を運ぶでしょう。

家族葬で執り行なうなら、「家族葬で執り行なうから遠慮願います。」という旨を伝えることになると思いますが、それでも香典は頂くことになると思います。

また、中には後日ご自宅まで足を運び、「線香をあげさせてほしい」という方も少なからずいらっしゃるでしょう。

家族葬を選択して一般の参列を断った場合、葬儀後の個別対応が意外と面倒だったりします。

慌しく家族葬を終えてひと段落する間もなく、個別の対応ですから少数でも個人的に訪れる方がいるとありがたい反面、正直疲れも感じてしまうでしょう。

一般的な葬儀の場合、多くの方に参列して頂ければその場でお礼を伝え、仕事復帰した際に改めて御礼を伝えるだけで良いでしょう。

また、いやらしい話ですが香典も集まり葬儀費用の足しに出来ます。

葬儀が良い理由2【費用は変わらない?!でも、お金の出所が違う】

【祭壇料・斎場・お布施・親族の飲食代】家族葬も葬儀もかかる費用は大きく変わらない。■香典の集まり方が違う。家族葬の場合、香典=家族+親族。葬儀の場合、香典=家族+親族+一般会葬者

家族葬と一般的な葬儀では、とある葬儀社がS家に伝えたように費用に大きな違いはないでしょう。

ただし、それは“葬儀社が喪主に請求する費用”に大きな違いはないというだけです。

家族葬は『家族』と『親族』のごく近しい方のみで執り行ないます。

葬儀は『家族』と『親族』、そして『一般会葬者』で執り行ないます。(主にお通夜)

一般会葬者に対しては、香典返しをお返ししますが香典のほとんどは葬儀費用に当てられます。

それに対して、身内へはお通夜、告別式、火葬場、繰り上げ法要までその間の飲食代が掛かります。

この違いは、親族の人数が多ければ多いほど飲食代がかさみ葬儀費用に直結してきます。

一般会葬者は、お通夜が終われば帰りますから飲食代は掛かりません。
葬儀と家族葬では祭壇の大きさや斎場の広さに違いは出てきますが、逆に言えばそれだけです。

説明会でとある葬儀社が説明した「家族葬も葬儀も費用に大きな違いはないです。」

というのはある意味合っています。

ただ、お金の出所が違うと言う事です。

葬儀費用の出所
  • 家族葬=親族の香典+家族(喪主)
  • 葬儀=親族の香典+一般会葬者の香典+家族(喪主)

ということになります。
詳しくはこちらでも書いていますので、お時間があればご覧下さい。

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一般的な葬儀を選んだS家はどうだったか

S家は、最終的に一般的な葬儀を選択しました。

故人に、奥さん、長女、長男がいて、長女には旦那さんもいました。

  • 長男の仕事関係や友人関係
  • 長女の友人関係
  • 長女の旦那の仕事関係、友人関係

が参列して、100名近い一般参列者がお通夜に足を運びました。

喪主である友人の母親(故人の奥さん)の話では、葬儀費用に約80万ほど用意していたそうです。

ただ、お通夜の段階で香典の総額が100万を超えたそうなので、気持ちの面で楽だったと思います。

お葬式で予想以上の出費で故人をしのぶ余裕をなくす

私自身も、20代後半で喪主を経験しましたが、父を送る葬儀の傍らで、常にお金の計算が頭にあるという経験をしましたので、そのお金の心配がないのは気持ちの面でも大きいと思います。

故人を偲ぶのに集中できますから。

実感できたのはお通夜を終えてからだった。

私も今回の葬儀に参列しました。

お通夜後に、友人の母親である故人の奥さんに改めて御礼を言って頂き、私も相談に乗った甲斐があったと安心しました。

あなたはココまでの内容で想像できましたか?

葬儀が良いか、家族葬が良いか。

ケースバイケースですが、S家も家族葬でなく葬儀を選択して良かったと実感したのはやはりお通夜を終えてからだったようです。

今回の場合、私が「父が危ない」と相談を受けてから葬儀まで1週間くらいの短期間でしたから、気が動転してたということもあると思いますが。

家族葬の方が良いケース

今回のS家のケースでは、話を聞いたうえで葬儀を進めましたが、家族葬を進める場合もあります。

家族や親族を含め身内が10~20人程度。
一般参列者の見込みがほとんどない。
お通夜・告別式を通して20名程度なら家族葬を提案したでしょう。

葬儀を選択しても会葬者が見込めないのであれば。

各社葬儀プランを見ても家族葬の方がプランの費用は抑えられますし、10人程度なら、仕出し料理など頼まない選択もできると思いますので、飲食代など葬儀プランに含まれていない部分を節約することだって出来るでしょう。

親族が30人、40人となってくるとなかなか喪主の一存でどうこうするのは難しくなると思います。

冷静な判断が出来るうちに決める。
または冷静に判断できる人に決めてもらう。

親やパートナーの死というのは、なかなか受け入れがたいものですが避けて通る事は出来ません。

呼べる人には声をかけた方があとあと楽

参列者が見込めなかったり、故人の生前の意向で親族のみでひっそりと行いたい場合は別として、

故人や喪主さんの直接の付き合いだけでなく、息子や娘、娘の旦那さんなど身内の不幸で休むことになるのですから、職場関係には伝えた方が良いでしょう。

後々分かることですし、その場合後日弔問に足を運ぶ方もいます。

個別に対応することにもなりますから、身近で不幸を伝えるべき人には伝えてお通夜に足を運んでもらった方が良いと思います。

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まとめ

家族葬で営む方が増えていますが、たしかに葬儀費用的には大きく変わらないという見方もできます。

しかし、一般会葬者の香典があるか無いかで、葬儀費用の出所が変わってきます。

故人を偲ぶのに、家族葬か葬儀かは重要な事ではないかもしれませんが、職場や友人、知人、身内への対応や葬儀費用の面も考慮して事前に決めておくべきだと思います。

私自身、喪主として父の葬儀を行った経験や今回の友人の件、葬儀社で働いていた経験も含め事前に決めておくべきです。

私のような葬儀社を経験した人間が身近にいない場合がほとんどだと思いますが、信頼できる葬儀社を見つける為に、何社か相談してみるのも一つの手です。

実際に身構えしているつもりでも慌てるものですし、終わってから後悔しても遅いですから。

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