葬儀を執り行う際、最近では家族葬という形式で執り行うケースが増えていますが、他にも火葬のみのいわゆる直葬ですとか、一日葬という葬儀も執り行われています。
近年では格安で対応してくれる葬儀社も増えています。
ただ、格安といっても10万前後の費用は必要になりますので、
実はあまり知られていない「直葬・火葬」とはどういった葬儀なのか、そして直葬や火葬で執り行う場合の葬儀社の選び方やプラン内容の違いなどお伝えしたいと思います。
火葬・直葬ってどんな葬儀
直葬・火葬のみ、というのは、基本的に葬儀を執り行わず火葬場へ直行するという事になります。
一般的には
[timeline title=”火葬・直葬の流れ”]
[ti label=”STEP01″ title=”病院で息を引きとる”]
病院、または自宅で息を引きとると葬儀社が迎えに上がります。
孤独死などの場合は、警察署で死体検案後に火葬場へ
[/ti]
[ti label=”STEP02″ title=”自宅、または安置場で安置”]
死亡診断から24時間経過してから火葬場へ向かいます。
東京都など一部大都市では、火葬場が順番待ちで3~4日待つ場合も。
[/ti]
[ti label=”STEP03″ title=”火葬場へ”]
葬儀を執り行わず、火葬場へ向かいます。
[/ti]
[/timeline]
遺体を棺に納めて火葬場へ直行するのですが、死亡診断から24時間以上経過しなければ火葬できないので、故人となられて翌日または翌々日という事になります。
このように直接火葬場へ行く、形式だった葬儀をせずに火葬のみを行うという事で、直葬、または火葬といわれています。
お坊さんのお経を頂くこともできる
葬儀は執り行わなくても、お坊さんのお経を頂くこともできます。
無宗教で弔うなら儒教者をお招きする必要はありませんが、仏式ならお坊さんを読んでお経を頂きます。
葬儀社では火葬のみの直葬の場合も、枕飾りを祭壇にしてろうそくや線香をあげられます。
直葬はどのような方に選ばれていますか?
- 金銭的に葬儀をあげることが難しい方
- 身寄りがなく、葬儀はあげない方
- 生前の故人の意向でお葬式はあげない方
- 亡くなった地域で火葬して、地元に帰って葬儀をあげる方
近年では葬儀の形は多様化していますし、考え方も人それぞれです。
傾向としては、
金銭的理由の方が多いのは確かですが、理由はそれだけではありません。
直葬(または火葬)プランに葬儀社による違いや選び方ってありますか?
直葬や火葬プランというのは、格安というイメージですが、
葬儀社によって違いがありますので、その「違いの理由」を知ると選び方がわかると思いますので、ご紹介します。
結論から申し上げると、直葬・火葬プランは2つのケースがあります。
直葬・火葬プランの2つのケース
2つのケースとは、お亡くなりになってから24時間経過しているかどうかです。
火葬プランは通常、
- 葬儀社へ連絡
- 病院や警察署へお迎え
- 納棺・お別れ
- 搬送
- 火葬場へ
という流れになりますが、
ご自宅や斎場に安置し一晩過ごす際は別途料金がかかります。
斎場の場合なら、
- 斎場使用料
- ドライアイス
など
友引が絡んだり、都心部では火葬場が順番待ちで数日かかることもあります。
その際は、日数分だけ斎場安置施設の宿泊料やドライアイスの費用が加算されます。
火葬プランが2つあるのは法律が関係している
直葬(または火葬)プランは2つ用意されていたり、安置施設を利用する際の明確な料金が示されている方が親切といえます。
先にも少し触れていますが、それには法律が関係しています。
法律上、死亡と診断された日時から24時間経過しなければ火葬できません。
なので、
死亡診断書に記載される日時が「今日の10時」であれば、火葬場へは「翌日の10時以降」となります。
警察の検案や病理解剖、死亡してから数日経過している場合など、死亡後24時間以上経過している場合は、その日のうちに火葬場へ行けるわけです。
因みに、
孤独死の場合などは、死亡診断書に「“推定”死亡日時」と記載されます。
一般的には自宅、または安置施設で一晩過ごす
2日前や3日前と推定された場合は、当然ですが24時間以上経過していると判断できます。
しかし、ご自宅で家族と一緒に過ごしていたり病院で息を引きとった場合は、火葬場へは24時間必要になるため自宅または安置施設で過ごすことになります。
ご自宅や病院で最期を迎えた場合は、同日に葬儀社を手配するので火葬は早くとも翌日ということになります。
なので、安置施設を利用するなら施設使用料なども加味した直葬費用となります。
直葬(または火葬)の料金が変わるポイント
法律の関係上、「死亡診断日時」から24時間経過していない場合は、自宅や安置施設で1泊して翌日火葬場へと向かうことになりますので、
その日のうちに火葬場へ向かえる場合と、
1泊して翌日火葬場へ向かう場合とでは
- 遺体の搬送が1回増える。
- 腐敗を防ぐ為のドライアイス
- 安置施設を利用する場合の費用
- お坊さん(宗派によって料金が違う)
の違いがあります。
では、一つひとつ見ていきましょう。
遺体の搬送回数の違い
[box01 title=”搬送回数の違い”]
- 警察→火葬場
- 病院→安置施設(24時間)→火葬場
[/box01]
このように搬送回数が変わります。
友引は火葬場が休館
古くからの風習で友引は告別式を行いません。
それに伴い、多くの火葬場では友引を休館日としています。
他に、元日も火葬場は休刊日です。
都心部では火葬場の順番待ちがある
東京や大阪では地域によって火葬場に2~3日、場合によっては1週間くらい順番待ちとなることがあるようです。
安置施設を利用しているなら使用料、自宅でもドライアイスなど消耗品の料金が加算されます。
お坊さん(宗派によって料金が違う)
お坊さんにお経を頂く場合は、別途お布施が必要になります。
お葬式をあげるよりも、お布施は安くなるはずですが宗派やお寺の格式によって料金は様々です。
直葬・火葬プランを選ぶならどの葬儀社良いか。
葬儀というのは、葬儀に関わる仕事をしている人以外からすると、なかなか接する機会がないものですから、料金的に不透明に感じてしまう点が多いと思います。
ご紹介したように、直葬(火葬)プランでも安置するかどうかで費用が変わります。
まず2つのプランが用意されているのが親切といえるでしょう。
2つのプランが用意されていなくとも、
安置施設を使った場合と火葬場へ直行した場合の料金の違いがわかりやすく説明されていると良いですね。
最安プランでは済まない
各葬儀社のホームページで料金プランを見ていると、火葬/直葬の最安プランでできるように感じさせられますが、多くの場合は一晩は過ごすことになります。
葬儀社の肩を持つわけではありませんが、追加料金、特に安置施設使用料が提示できないケースもありますので補足しておきますね。
[box05 title=”安置施設利用料が示せない場合”]
- 自社で安置施設を持っていない場合
- 葬儀社が持つ安置施設以外を使う場合
[/box05]
自社で安置施設を持っていない場合は、他社の斎場を使うことになります。
(提携している安置施設を持っている場合は、料金に含まれていることも。)
また、自社で安置場を持っている場合も、それ以外の場所で安置する場合は費用が変わってきます。
まとめ。最安プランは24時間経過していることが前提
孤独死など遺体が発見されるまで時間が経っていたり、検案などで時間が経過している場合は、葬儀社へ連絡してその日のうちに火葬場へ向かうケースは少なくありません。
なので、すぐに火葬場へ行く場合、安置する場合の違いで料金がどれくらい違うのか。
事前に把握しておきたいポイントです。
葬儀プランは各葬儀社で説明が多少違いがあって分かりにくいと思います。
事前に数社見積もりをとったり、足を運んで相談してみると良いですよ。
葬儀は死亡届の手続きや葬儀後の手続きなども、相談しやすい方が良いですからね。
どんな人が担当してくれるのかまでわかった上でお願いした方が良いと思いますよ。
https://reisou-tashinami.jp/musyuukyousou/
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