以前、「おばあちゃんがお亡くなりになった」と友人から電話を受けたときの出来事。
98歳だったということで、大往生と言って良いかと思いますが
電話を受けた内容としては、
「火葬するだけでいいの?」
「お経もあげてもらってないんだけど、こういうのってあり?」
ということでした。
私としては、「そういったケースもあるよ。」
と答えたのですが、不安だったようです。
ご遺体とともに一晩過ごし、翌日火葬場へ
その友人は、斎場の安置施設(和室)で親族とともに一晩過ごし
翌日、火葬場へ出棺という事になりました。
お坊さんは呼ばず、線香のみで過ごしたそうです。
葬儀のケースはさまざま
最近では無宗教で葬儀や家族葬を執り行う方もいますし、火葬のみの直葬を選ばれる方もいます。
お葬式を行う側(喪主や家族)になることは人生において何度もあることではありませんから、葬儀に対する不安は誰もが持っていると思います。
しかし近年では、故人やご家族のこだわりを取り入れた形式にとらわれない葬儀のカタチもあります。
一般的な葬儀でも生前、趣味にしていたことや愛していたものを飾って華やかに送るようなケースも、私自身が葬儀社で働いていた時に携わったこともあります。
この辺は、希望を柔軟に叶えてくれる葬儀社を見つける必要がありますが。
お経を頂かない「無宗教葬」という葬儀
少し話がずれましたので戻します。汗
無宗教葬は、お経を頂きません。
無宗教で葬儀を営む場合は、「送る会」的な感じがシックリ来るかと思います。
花を手向ける、献花という形で故人と過ごすのが一般的。
無宗教の場合でも、葬儀のカタチはコレといった形式はなく
無宗教で行う場合は、葬儀社に「無宗教で行いたい」という旨を伝えて話を進めます。
お経は俗名に対してあげるもの
仏教の考え方では、亡くなった人があの世に旅立つ際に授かる名前が法名だったり戒名なのです。
(宗派によって呼び名が違います)
簡単に言うと、
お亡くなりになった方に戒名を授けて、その戒名に対して供養するのがお経です。
生前の名前(いわゆる俗名)に対してお経をあげるものではないのです。
直葬(密葬)ってどんな葬儀?
今回、友人が行った直葬とは具体的にどんな流れか?
一昔前は「密葬」という言い方をしていたかと思いますが、
最近では直葬とか一日葬という言い方をしますね。
具体的にどんな流れかといいますと
[box01 title=”直葬の流れ”]
- 警察→火葬場
- 病院→安置施設(24時間)→火葬場
- 自宅→火葬場
[/box01]
という流れになります。
一日葬は、告別式のみで
直葬はお通夜や告別式はナシ
というのが一般的です。
直葬は、葬儀プランに一番近い金額で済む
葬儀社の葬儀プランを見て、「ホントにこの金額で済むの?」と感じる方は多いでしょう。
その通りです。
基本的に葬儀プランに含まれるのは
- 祭壇料
- 棺
- 枕飾り
- ドライアイス
などです。
他に必ずかかる費用が
- 斎場使用料(自宅葬は不要)
- 親族の飲食代
- お坊さんへのお布施
- 戒名/法名料
です。
葬儀プランがお手頃に見えても、請求金額は2倍から3倍近くになります。
ただし、直葬プランはお通夜はナシで火葬場に行くので
飲食代も抑えられます。
そのうえ、今回は事例は無宗教でしたからお布施も戒名料も不要になります。
葬儀プランがほぼ、そのまま請求金額になります。
まとめ。
無宗教葬も、1日で終える直葬もある一定の方がいます。
家族葬や一般の葬儀でも無宗教で執り行うケースもあります。
また、直葬や一日葬のプランでも、お坊さんにお経や戒名を頂くこともあります。
故人の生前の意向や、ご家族の考えに柔軟な対応をしてくれる葬儀社が増えていますから、お近くの葬儀社に相談してみると良いですよ。
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