どこの葬儀社もお坊さんを紹介してくれるの?…注意点もあります。

葬儀社ってお坊さん紹介してくれる?

葬儀を執り行なう際、多くの場合仏式で執り行なうことになるので、お坊さんにお経を上げて頂く事になります。
(日本のお葬式では約9割近くが仏教と言われています)

先祖代々、決まったお寺にお願いしていたり檀家の方以外は、

「家はお寺との付き合いがないし…」
「そもそも宗派が分からない」

という方も多いでしょう。

そのような方は葬儀を執り行なう際にはじめてお坊さんをお願いするので、お寺さんの手配への不安もありますよね。

結論から言いますと、
どの葬儀社でもお坊さんを紹介してくれます。

ただし、
お坊さんを紹介してもらうにあたって事前の確認事項があります。

また、紹介してもらう際に葬儀屋に確認した方が良いポイントがありますので、合わせてご紹介します。

目次

葬儀社にお寺の紹介を断られるケース(※要相談)

どこの葬儀社も、お寺を紹介することは可能ですが、
トラブルを避けるために注意点がありますので確認してください。

「檀家の寺はありませんか?」と聞かれます。

「現在、檀家になっているお寺はありませんか?」
と必ず聞かれます。

檀家になっているのであれば、檀家の住職に葬儀をお願いするのが仕来りです。

先祖が檀家になっているけど「長男じゃない」「地元じゃない」

実家、または先祖が檀家になっているけど、長男じゃないですとか、

地元から離れている場合は、葬儀スタッフにその旨を伝えましょう。

断りなしでお願いすると、お寺も横の繋がりがあるので後々トラブルの種になる恐れがあります。

長男じゃないけど、実家と同じ地域に住んでいる場合

この場合は、檀家のお寺にお願いするのが従来の仕来りになります。

檀家じゃないけど以前、頼んだお寺がある

例えば、
おばあちゃんが亡くなったけど、以前おじいちゃんのときに頼んだお寺がある。

お父さんやお母さんの場合も同じですが、
このような場合、きっと頼みたくない事情があるのでしょうから、葬儀スタッフにその旨を伝えましょう。

お寺とお付き合いがない場合、どこの葬儀社も紹介してくれます。

檀家の場合は少し複雑な話になってしまいますが…、

檀家でなくても、
戒名をもらうという事は住職の弟子になる
というお寺の中の古くからの考えがあるので最初に確認しました。

ここから「檀家ではなく」お寺とお付き合いがない方へお伝えしていきます。

葬儀社は、日々葬儀を執り行なっている関係から様々な寺院と付き合いがあり、紹介する事が可能です。

葬儀屋にお坊さんを紹介してもらうときに伝えること

寺院を紹介してもらう際に、
下記のことを葬儀社スタッフに伝えましょう。

  1. お布施や戒名の予算
  2. 檀家になる必要があるか、ないか。
  3. 葬儀後のお墓や納骨堂など
  4. 融通がきくか。

それぞれ詳しくご紹介していきます。

お布施や戒名の予算

寺院を紹介してもらう際は、お布施や戒名の予算の希望を伝えましょう。

お金のことは言いにくいと感じる方も少なくありませんが、

御布施は宗派によっても相場が違いますし、同じ宗派でも寺院で違います。

中には住職が「普通にやりますね。」と葬儀が一通り終わってから「100万円です。」みたいなこともあります。

葬儀スタッフへ事前に予算を伝えたうえで、お寺を紹介してもらいましょう。

ただし、宗派によっては地域に寺院が一つしかないとか、遠方から読経に来て頂かなければならないなど選択肢がないケースもあります。

檀家になる必要があるか、ないか。

お寺によっては、葬儀を行うにあたって檀家になるのが条件の場合もあります。

昨今では檀家になる方も少ないですから、檀家を求めること寺院は減りましたが、後々トラブルを回避するために確認しましょう。

葬儀後のお墓や納骨堂など

葬儀を終え、四十九日後にどうするか。

最近でしたら、お墓ではなく納骨堂を選ぶケースも増えてきています。

納骨堂を持つ寺院もありますから、そういった兼ね合いでもお付き合いを続けやすい寺院を紹介してもらうと良いでしょう。

融通がきくか。

お通夜、告別式と終えても、初七日や四十九日、一周忌、三回忌とお寺とはお付き合いが続きます。

古くからの仕来りや風習に厳しいお寺、昨今の事情に合わせて柔軟に対応してくれるお寺か、ご自身の事情を踏まえて葬儀スタッフに相談しましょう。

現在、お寺と付き合いがないのであれば柔軟な対応をしてくれる住職が良いですよね。

御布施は宗旨・宗派によって相場が違う

寺院へのお布施の金額は、寺院によってマチマチな部分もありますが、宗派によっても相場は違います。

またお葬式の場合は、僧侶が一人、二人、三人と増えればそれだけお布施の額も増える傾向にあります。

例えば曹洞宗は
方鉢(かたはち)といって同志を入れて4人で40~60万くらい。
両鉢(りょうはち)なら鳴り物が対で基本7人となり80~120万になります。

浄土真宗(西・東)は他の宗派より比較的低いですが、それでも10~20万程度。

なので、予算の話しは事前にしましょう。

同じ宗派でもお布施は寺院によって違う

お布施に開きがあるのは「うちはいくらです。」という寺院もあれば、「お気持ちで結構です」という寺院もあるという事。

もちろん、その寺院の歴史や格なども。

前述した浄土真宗のケースだと、お通夜・葬儀含め10万円~読経を行ってくれる寺院もありますが、この辺の金額はあくまで寺院によりますし、逆に「お気持ちで結構です」と言って頂けても最低限という考えが10万円程度からということになります。

また、檀家だと事前に取り決めがあってもっと高くなるケースはありますし、戒名はほとんどの場合、別途「戒名料」が必要になります。

なので葬儀を依頼した際のお布施が20万・30万でもそれが高いとは一概には言えないということにもなりますから、やはり寺院とのお付き合いのない場合は、お布施・戒名料含めこちらの希望を葬儀社に伝えて信頼の置ける寺院を紹介してもらうのが安心でしょう。

葬儀社に紹介してもらうと高くならない!?

葬儀社に寺院を紹介してもらおうかと考えている方の中には、「実は紹介料や仲介料を取ってる葬儀社もあるんじゃないの?」とかんぐる方もいらっしゃるでしょう。

・・・その考えは鋭いです。苦笑

たしかに噂はあります。

ただ、宗派だって様々ですしこちらの希望を伝えているのに強引に紹介するわけにも行きません。

葬儀社も信頼が大切ですから、本来の役割と違う点で信頼を落とすようなことはしないでしょう。

さいごに

後半、紹介料の話しが余計でしたが…汗

実際、親身になって良心的な価格で執り行なう葬儀社は沢山あります。

どこの葬儀社もお寺を紹介してくれますので安心してください。

ただ、お伝えしたように、
お金の事、今後のことも伝えて相談しましょう。

不安な場合は、何社か足を運んで生前見積もりを取って比べてみるのも良いと思いますよ。

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