ここではお通夜、告別式での焼香の方法をご紹介します。
お通夜、お葬式とあえてお伝えしたのは、
夜にお通夜が営まれ、翌日の出棺前に行うのが告別式だからです。
お通夜の流れ。お焼香は2回
お通夜の際は香を焚く機会が2度ありますので、お焼香の作法の前に、お通夜の流れをご紹介しておきましょう。
[box01 title=”仏式のお通夜の流れ”]
- 開式の辞(司会者が行う)
- 僧侶入場
- 読経(最中にお焼香する)
- 僧侶の説法
- 弔辞拝受・弔電奉読
- 親族の挨拶
- 終了(焼香する)
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告別式の流れ。お焼香は1回
告別式の際は香を焚く機会が1度です。
[box01 title=”仏式の告別式の流れ”]
- 開式の辞(司会者が行う)
- 僧侶入場
- 読経(最中にお焼香する)
- お別れの儀(棺に花を手向ける)
- 棺を霊柩車に運ぶ
- 遺族代表の挨拶
- 出棺
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お焼香の仕方。手順
手順は次の通りです。
- 喪主さん側へ一礼(右)。一般会葬者へ一礼(左)
- 御霊前で合掌
- 右手の親指・中指・人差し指で香をつかむ
- 目の高さにおしいただく
- 香炉の火の上におろす(1~3回)
- 合掌する
- 喪主さん側へ一礼(右)。一般会葬者へ一礼(左)
1分程度の動画がありますので参考にどうぞ
【浄土宗】
【真宗大谷派(東本願寺)】
合掌のときの数珠の持ち方
動画をご覧になられた方はお気づきかと思いますが、合掌の際、お香をつかんだ右手を数珠の中に入れるか入れないかの違いがあります。
他に真言宗は、中指にかけたりします。
ただ、この点は気にする必要はありません。
両手を数珠に通しても、左手だけ通しても問題にはなりませんので気にし過ぎないように。
焼香をおしいただく回数
宗派によって焼香の回数は1~3回と色々な考え方がありますが、
回数にこだわる必要はありません。
焼香は心を込めて行うことが大切ですから、1回でも2回でも大丈夫です。
あなたの宗派の回数でも構いません。
お通夜の最後は祭壇でお焼香し、喪主や親族にあいさつして帰る
お通夜が終了した最後に祭壇へ足を運びお焼香します。
この際も作法は同じで、回数にこだわらなくても大丈夫です。
1回でも心を込めておこなうことが大切です。
回し焼香のケース
会場の大きさや葬儀社によって読経中の「回し焼香」で行われるケースもあります。
回し焼香とは、座ったまま右から左へと香炉を回しながら順に焼香します。
※お通夜終了後の焼香は祭壇でおこないます。
[box01 title=”回し焼香”]
- 座ったままお焼香箱を前に合掌
- 右手の親指・中指・人差し指で香をつかむ
- 目の高さにおしいただく
- 香炉の火の上におろす
- 合掌する
- 隣の人へ回す
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その場で座ってお焼香しますから、
最初と最後の喪主さんへの一礼は不要です。
焼香の順序に関しては、親族が先で続いて来賓ですからタイミングに関しては迷うことはないでしょう。
https://reisou-tashinami.jp/otsuya_manner/
https://reisou-tashinami.jp/osenkou/
キリスト教や無宗教葬、神式は焼香しません。
お焼香は仏教の場合におこないます。
次にキリスト教・無宗教葬、神式の作法をご紹介します。
キリスト教式や無宗教葬では献花を行います。
キリスト教式や無宗教葬の場合は焼香ではなく、献花台に花を供えます。
42秒の動画がありますので参考にどうぞ。
※無宗教葬の場合は、焼香するケースもあります。
神式は玉串
神式では献花と同じように玉串を供える台に根元を祭壇側に向けて供えます。
玉串を供えたら「二礼二拍手一礼」します。
※2回礼拝してから、音を立てないように2度拍手し、再び1度礼拝します)
1分22秒の動画がありますので参考にどうぞ。
さいごに
お焼香の作法をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
あまり機会の少ないお葬式で、宗派を判断するのは難しいと思いますので、おしいただく回数はこだわる必要はありません。
気持ちが大事です。
お通夜やお葬式に参列したとき、お焼香の作法を忘れてしまった場合は先にお焼香している人の作法を見たり、あらかじめ事前に聞くと良いですが、実際にお葬式が始まっているとなかなか聞けないものですよね。
合掌から始まり合掌で終わることを覚えておきましょう。
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