お葬式後の弔問。服装やマナーについて

弔問のマナー

遠方で葬儀に参列できなかった
訃報を知らずお葬式に行けなかった。。

など事情があって、お通夜や告別式に参列できない場合、
後日、弔問へ向かう方も多いでしょう。

大切なのは、故人となられた方、ご遺族に対するお悔やみの気持ちですが、
訃報に接し、弔問する際の服装や挨拶、言葉遣いなど、礼儀や仕来りなど日常とは少し違った気遣い必要になります。

そこで、ここでは弔問の服装や挨拶、線香のあげ方など作法やマナーをご紹介しますので参考にどうぞ。

目次

弔問(ちょうもん)の意味とは

透明な数珠

弔問とは、故人の訃報を受けたご親族宅へ訪ね、お悔やみの言葉を伝えることを意味します。

また、弔問は下記の2つにあたります。

  1. 通夜前に故人のもとへ駆けつけること(自宅や安置場)
  2. 通夜や告別式に参加できず、後日ご自宅へ訪問すること

お通夜前の弔問は、一般的に親族のみとされています。
(ごく親しい方が弔問へ訪れてもおかしいことではありません。)

一般の方は通夜前の弔問は控えるのがマナーです。
ただし、厳格なルールがあるわけではありません。

ではここから、葬儀終了後にご遺族宅へ弔問へ行く際のマナーや作法を見ていきましょう。

葬儀後の弔問。故人とどんな関係なら行くべき?

故人やご家族と、どんな関係なら弔問へ行っても良いのか。
気になる方もいらっしゃると思いますが、

故人に対するお悔やみの気持ちですから、どんな方が弔問へ伺っても迷惑とはならないはずです。

ただ、弔問へ行くならマナーといいますか、
心遣いも大事になりますので、

これからご紹介することを参考にして頂ければと思います。

弔問にいくなら葬儀から3日後~

葬儀は、故人が息を引きとったときから寝る間もなく話が進んでいきます。
お通夜、告別式が終わるまで少なくとも3~4日かかりますので、
葬儀が終わると喪主さんやご家族の皆さんはグッタリ疲れている事でしょう。

そのうえ、葬儀後は保険や年金など手続きもあります。

なので、弔問は少なくとも葬儀から3~4日は空けてからが良いでしょう。

弔問はいつまでに行くと良い?

3日後からとご紹介していますが、
では、いつまでに行くと良いのか。

タイミングとしては四十九日くらいまでに伺いたいところですが、
四十九日を過ぎていたとしても、お気持ちがあれば弔問しても構いません。

弔問の際のマナー

香典袋と数珠

では、ここから実際に弔問した際のマナーをご紹介します。

事前連絡を入れた方が良い

葬儀後も、ご家族は保険や年金、遺産のの手続きなど、色々と忙しい日々を送っている場合があります。

弔問の際は、事前に連絡を入れていくと良いでしょう。

香典や供物を持参する

弔問の際は、香典を持参します。

香典の表書きは仏教の場合は
四十九日までは「御霊前」
四十九日以降は「御仏前」と書きます。

どちらかわからない場合は
「御香料」でも良いです。

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服装は私服でOK

葬儀後の弔問は、平服が好ましいです。
ご遺族の悲しみを新たにさせないよう喪服での弔問は控えましょう。

平服といっても派手な装いやカジュアルすぎる服装はNGです。

男性ならスーツやジャケット、女性なら黒や紺系で控えめな服装が好ましいです。
アクセサリーなども控えめにしましょう。

ご遺族に対し違和感を与えないよう配慮が必要です。

葬儀後、弔問に行ったときの挨拶や作法

自宅段飾り

では、ここから弔問へ伺った際の挨拶や、お線香をあげ方など具体的な手順を確認していきましょう。

「この度は御愁傷様でした」と挨拶して家に上がる

弔問の際はご遺族に「どうぞ上がってください」と促されてからお邪魔するのがマナーです。

もしも、ご遺族が上がってほしくないと見られる状況であれば、玄関先でお悔やみの言葉を述べ、香典を渡して失礼するのも選択しとして頭に入れておきましょう。

弔問でお線香をあげる作法

玄関先で挨拶して家に上がったら、御線香をあげます。

御線香を上げ合掌した後、香典や供物を渡します。

長居せずに帰る

故人との思い出話をするのも良いでしょう。
ただし、ご遺族の負担を配慮して、あまり長いせず5分程度でおいとまするのがマナーです。

弔問の作法。線香のあげ方

仏壇の香炉、お鈴、ロウソク、線香

ここで線香のあげ方を確認しておきましょう。

[timeline title=”線香のあげ方。5つの手順”]
[ti label=”STEP01″ title=”仏壇またはお位牌の前に正座し一礼”]
最初に一礼します。
[/ti]
[ti label=”STEP02″ title=”ロウソクに火を灯す”]
ライターやマッチでロウソクに火を灯します。
[/ti]
[ti label=”STEP03″ title=”線香に火を灯し香炉に立てる”]
ロウソクの火から線香に火を灯します。
※ライターやマッチで線香に火を灯すのはNG
※線香に火が上がった際は手で扇いで消します。

[/ti]
[ti label=”STEP04″ title=”合掌”]
合掌して祈ります。
[/ti]
[ti label=”STEP05″ title=”遺影に一礼”]
遺影に一礼して下がります。
※ロウソクの火を消す際も手で扇いで消します。
[/ti]
[/timeline]

宗教の作法としてご紹介しましたが、

弔問へ伺うご遺族に対して、あまり親しい間柄でなければ
最初にご遺族に一礼したのちに、仏壇へと進み、
線香をあげた後に、ご遺族へ一礼すると良いでしょう。

線香の本数は?立てる?寝かせる?豆知識

基本的にお線香は香炉に1本立てます。

ただし、浄土真宗(西・東)は線香を折って火を灯し丸い香炉に収まるように寝かせます。

お線香をあげるときに立てるか、折って寝かせるか問題は下記のページを参考にどうぞ。

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線香をあげる際にやってはいけないこと

線香をあげる際にやってはいけないことご紹介します。
下記の点だけは気をつけましょう。

  • 線香に直接火をつけない
  • 線香・ロウソクの火は息を吹きかけて消さない
  • お鈴をを鳴らさない
  1. 線香に直接火をつけない
  2. 線香・ロウソクの火は息を吹きかけて消さない
  3. お鈴をを鳴らさない

線香は、まずロウソクに火を灯して、ロウソクの火で線香に火をつけます。
線香から炎が上がった際は、手で扇いで消します。

また、お鈴は正式には読経の際に使うものです。

まとめ

弔問のマナーについてご紹介してきましたがいかがでしたか。

故人やご遺族との近さによっても、気の使い方は変わってくると思いますが、できるだけご家族の負担にならないよう心がけたいですね。

あと余談ですが、
葬儀後の弔問には「仏壇屋さん」の営業マンが知り合いのふりをしてくる人もいます。笑

私が父を亡くし葬儀を行ったときも、生前の父の知り合いのふりをして「線香をあげさせてください」とやってきました。汗

新聞のお悔み蘭などで、葬儀をあげたことは知っていますからね。
葬儀後は仏壇やお墓のパンフレットやDMが一気にきます。

…最後は余談でしたが、苦笑
弔問はお悔やみの気持ちが大事です。

親族の悲しみや疲れに配慮しながら、ご遺族の負担にならないように伺いましょう。

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