葬儀屋の仕事の流れ。依頼から葬儀終了まで

葬儀屋 仕事の流れ

こんにちは。

葬祭業への転職・就職を考えている方へ。

葬儀屋の仕事に興味をお持ちの方の中には
葬儀屋ってどんな仕事?
具体的な仕事の手順や流れが知りたい!
という方もいらっしゃるでしょう。

大まかな仕事内容に関しては、求人広告だったり葬儀関連のホームページでも紹介されていると思いますが、

こちらでは、葬儀の依頼が入ってからお通夜・告別式、繰り上げ法要を終えて葬儀終了までの一連の具体的な流れをご紹介します。

葬儀屋の仕事に興味・関心がある方へ少しでも参考になれば幸いです。

目次

葬儀の依頼から葬儀終了までの仕事の流れ

STEP1、STEP2、STEP3

葬儀屋の一般的な仕事の流れをご紹介します。

  1. 依頼が入ってから安置するまで
  2. お通夜の日
  3. 告別式の日

と、3部に分けてご紹介していきます。

葬儀屋によって多少の違いはあるはずですが、
一般的な葬儀の大まかな流れとしてご紹介します。

依頼が入ってから安置するまで

電話受付の様子

1.依頼待機

葬儀社では、交代制でスタッフが順番に依頼を待機している会社がほとんど。
24時間の交代制が多い傾向にあります。

大手であれば週1回くらいで当番が回ってくるようなシフトが組まれていたりします。

中小企業の葬儀屋であれば、スタッフも少なく大手に比べ葬儀件数も少ないですから、この限りではありません。

もちろん、立て続けに依頼が入る時もありますが、
依頼が入らないときは24時間でジャンプして次のスタッフが待機します。

2.葬儀の依頼

電話で葬儀の依頼が入ると、寝台車に乗って病院へお迎えに上がります。
1~2名で走ります。

寝台車は緑ナンバーでストレッチャーを積んでいます。
寝台車を持っていない葬儀社は、運送会社に連絡して病院で現地集合するケースが多いです。

3.病院へ搬送車で迎えにあがり安置場へ。

病室、または霊安室に迎えにあがり、ストレッチャーに遺体を乗せて寝台車へ。
ご遺族とともに自宅、または安置場へ向かいます。

最近では安置施設を利用する方が増えています。
(地域差がありますが半分近く)

4.見積もりなど打ち合わせ

棺布団と枕飾りを用意して、ご遺体を安置場へ移動したら、喪主さんと葬儀の打ち合わせをします。

このとき、葬儀の日取りを決め、細かな要望を聞きながら見積もりを作成します。
枕経をあげてもらうために寺院の手配も行います。

5.花・仕出し・供物、バスなど諸々、業者への手配

見積もりから葬儀に必要なものやバス・霊柩車、セレモニースタッフや警備員など必要に応じて手配します。

ファックスやメールで発注するか、
葬儀の依頼が夜中であれば翌日手配します。

お通夜の日

葬儀場の豪華な祭壇

お通夜の日取り、日時は、お坊さんと火葬場のスケジュールを加味して決めます。

6.祭壇設営

お通夜当日、祭壇や会場設営が始まります。

葬儀場であれば祭壇が組んであるのでそれほど時間はかかりませんが、外現場(町内会館など)の場合は1から祭壇を組み上げるので半日仕事になります。

7.ご遺体移動

自宅に安置している場合は、午後に葬場へ搬送します。

8.湯灌納棺

お通夜当日の午後に湯灌・納棺の儀を行います。

湯灌=ご遺体の身体を清める
納棺=棺に納める

9.通夜前

通夜が始まる前に、親族の皆さんが食事をするので、料理の配膳など行います。

そしてお通夜が始まる前に、控室から葬儀場へ棺を移動し一般会葬者の誘導や受付の手伝いなど行います。

会葬者が多ければ椅子を追加したり、お通夜開始まで割と慌ただしい時間となります。

10.通夜中

セレモニースタッフが通夜中の回し焼香をしたり、途中で斎場に来られる会葬者の誘導など行います。

それと同時に、お通夜後の通夜振舞いを行う為にオードブルや飲酒類の配膳を行います。

11.お通夜後

葬儀場の椅子を片付け、親族の写真撮影を行います。

親族が控室へ向かったら、翌日告別式のために椅子を並べたりセッティングを行います。

12.通夜振る舞い

通夜振る舞いがひと段落したら、喪主さんと翌日に執り行う告別式の打ち合わせをします。

弔電を読む順序や火葬場へ行く人数(バス手配の関係)、繰り上げ法要の料理の数・引き物の確認など、翌日の最終的な確認を行います。

21~22時くらいに仕事終了

通夜振る舞いを行わない地域も

通夜振る舞いは葬儀を手伝って頂いた方へのお礼として行われていました。
近年では葬儀屋のスタッフが手伝いをするので、地域によっては通夜振る舞いを行わない地域もあります。
また、地域によっては身内に対して通夜振る舞いを行うケースもあります。

ちなみに
札幌では当然のように通夜振る舞いが行われますが、愛知県では行わないケースが多いようです。

告別式の日

白い花

13.告別式開始前

控室から斎場へ棺を移動します。
小さな葬儀場の場合は、祭壇の前で一晩明かす場合もあります。

14.告別式

お通夜のとき同様、会葬者を誘導したり告別式が始まると回し焼香のサポートなど行います。

告別式の最後には、棺に花を手向けるので祭壇や供花から花を摘んで用意したり棺を会場中央へ移動したり、出棺の準備をします。

15.出棺

霊柩バス、またはバスと霊柩車で葬儀場から火葬場へのお見送りをします。

16.繰り上げ法要の準備

火葬場から帰るまでに、繰り上げ法要の準備をします。

斎場の清掃を行い、繰り上げ法要の設営と、料理の配膳や引き物の準備を行います。

地域によって、繰り上げ法要後は料理と引き物を持って帰るケースと、会食して引き物を持って帰るケースがあります。

17.繰り上げ法要

法要会場への誘導など円滑に進むようサポートします。

18.繰り上げ法要終了後の会食

葬儀会場で会食を行う場合、別部屋で会食を行う場合などあります。

会食を行わない場合は、仕出し弁当と引き物を持ち帰りしてもらうのが通例です。

19.供物や花など喪主さんの家に運ぶ

繰り上げ法要を終えると、喪主さんの家に供花や供物など運びます。

このとき、式場・又は喪主さんのお宅にて葬儀料金の精算を行います。

希望があれば、あと飾り祭壇を設営します。
段ボールの簡単な祭壇で、一般的に四十九日まで使われる祭壇です。

20.全て終了

お通夜の日は一日中通して仕事をして、告別式の日は全て終わるのが夕方になります。

葬儀担当者の業務とは

喪服で拝む男性

ここまで葬儀の依頼が入ってから、告別式、繰り上げ法要まで一連の流れをご紹介しましたが、

葬儀担当者の仕事は、
故人やご遺族の希望から、葬儀全体をプロデュースする仕事です。

花屋や仕出し料理、セレモニースタッフ、バス、湯灌、お坊さんなどすべて手配して仕切る仕事なので、
他の業種でいうと、現場監督のようなポジションにイメージが近いといえるでしょう。

待機して依頼の電話が入ったら病院へ走るので、生活が不規則になりがちですが、やりがいを感じて葬儀業界にハマる人って実は意外と多いです。

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葬儀社によって違うこと

葬儀社も大手から、中小、個人事業まで規模は様々です。

葬儀屋は基本的に基本給はそれほど高くはありませんが、会社によって固定給+歩合のところもあります。

葬儀屋の歩合とは
供物や供花だったり祭壇の花を豪華にしたり、+アルファで歩合がつくケースです。

会社によっては月収で40~50万稼げる葬儀屋も。

まとめ

最後までご覧いただき有難うございます。

葬儀屋の仕事の一連の流れについてご紹介してきましたが、いかがでしたか。

葬儀屋は人の不幸に接する仕事なので、一般的な職業とは少し違った特徴があります。

葬儀の仕事のやりがいを感じる点やきついと感じる点などは、下記の記事にまとめてありますので良かったらご覧になってみて下さい。

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