葬儀は、葬儀屋だけで行っているわけではありません。
葬儀には花屋さんや仕出し屋さんなど様々な業種が関わっています。
ここでは、葬儀屋のほかにお葬式に関わる仕事・業種を全て紹介します。
葬儀業界の仕事内容、給料相場から葬儀に関する仕事に興味がある方、参考にどうぞ。
葬儀屋の給料相場とキャリアアップの資格とは
月収20~35万
会社によっては基本給+売り上げに応じて歩合の場合も。
ボーナスもアリ・ナシの会社がありマチマチですが、
賞与に関してナシの葬儀屋の方が多い印象です。
葬儀業の資格
葬儀業ではキャリアアップに繋がる資格に「葬祭ディレクター(2級1級)」というものがあります。
受験資格は、
2級が葬祭実務経験を2年以上
1級は葬祭実務経験を5年以上または2級合格後2年以上
試験要項はこちら
→葬祭ディレクター技能審査要項
葬儀屋は中小と大手でどう違う?
どうしても会社による違いがあるので、一概には言えない部分でもありますが、中小企業と大手葬儀社の特徴をご紹介します。
中小企業の葬儀社
大手以外の葬儀社でも、自社の斎場を持っている場合もあります。
営業方法は様々で、最近では自社ホームページで集客しているケースも増えてきています。
中には一人で独立し、個人事業として葬儀屋を営んでいる方もいます。
個人事業や小さな葬儀屋は、自社葬儀だけでなく横の繋がりで他社の葬儀を手伝ったりしながら営んでいる方もいます。
大手の葬儀社(互助会系)
大手に分類される葬儀社には互助会制度で運営している葬儀社もあります。
互助会とは
積み立て式の会員制度です。
掛け金は会社によって違いますが、月々2,000~5,000円の掛け金で
60~100回くらいの積み立てで満期になります。
その積立金を葬儀の足しにするというものです。
全国的に有名なのはベルコさんでしょう。
ベルコは葬儀だけでなく結婚式も行っている冠婚葬祭業ですが、葬儀スタッフと結婚式のスタッフは別です。
葬儀屋の仕事。一般的な流れに関しては下記の記事をご覧ください。
葬儀に関わる職業・職種
ここからは、葬儀に関わる葬儀屋以外の業種を
おおよその給料相場とどんな仕事内容かも合わせてご紹介していきます。
セレモニースタッフ
時給950~1,500円
セレモニースタッフは、葬儀の補助的ポジション。
葬儀会場の椅子を並べたり、お通夜の受付の手伝いや焼香回し・通夜振る舞いの配膳など、お通夜・告別式の運営をサポートする業務。
大手の葬儀社の場合もパートやアルバイト。
毎日出勤できる会社もあれば、葬儀が入ったときだけ声がかかるという登録制の勤務形態に分かれます。
多くの場合は、セレモニースタッフの派遣会社から葬儀屋に派遣される働き方。
パートやアルバイト・契約社員という形態。
お通夜は夕方から夜まで、翌日の告別式は朝から夕方までという勤務が一般的になります。
「セレモニースタッフ」で検索すると求人があります。
湯灌(おくりびと)
月給20~35万
固定給20万前後+歩合といった形態も
湯灌(ゆかん)とは、棺に納める前にご遺体をお湯で拭き清めることです。
男性なら散髪し髭を剃ったり、女性であれば死に化粧を施します。
映画「おくりびと」が話題になったことで一般の認知度が高まったと思います。
湯灌師の中には独立して個人で仕事をしている方もいます。
また、湯灌師は女性も多い業界です。
故人が女性なら湯灌師も女性の方が良いですし、
葬儀社によっては女性湯灌師の方が丁寧だからという理由で、女性に依頼している会社もあるほど。
ちなみに
納棺のみのケースもあります。
納棺は仏衣を着せ化粧して棺に納めるのみで、
湯灌は簡易の湯船やシャワーでご遺体を清めます。
仕出し屋
月収15~30万
仕出しの仕事は、葬儀関連のみではありませんが、
葬儀の場合は、親族の夜食・通夜振る舞い・朝食・昼食・繰り上げ法要。と料理の需要があります。
大手葬儀社の斎場では厨房を完備していたり、仕出し料理を作る工場を完備しているケースもありますが、
それ以外の葬儀では基本的に料理は仕出し料理になります。
小さな葬儀社の場合や大手でも外現場(町内会館など)で祭壇を設営する際に仕出し料理を使うと仕出し屋のスタッフも葬儀会場設営を手伝うケースが多い。
仕出し屋さんの中には葬儀屋なみに葬儀に詳しい人も。
花屋
月収18~30万
花屋さんは、祭壇に飾る生花のほかに供花の依頼も受けます。
花祭壇をウリにする葬儀社も増えています。
祭壇は、花屋さんのデザインセンスで変わります。
司会者
プロの司会者を頼んだときのみですが、
葬儀の進行や弔辞を読んだりします。
プロに依頼しない場合は、葬儀スタッフが行います。
運送会社・バス会社
月収18~35万
ご遺体の搬送車や、霊柩車、霊柩バスなどの運用を行っている会社。
搬送車は、葬儀の依頼が入った際に葬儀担当者と一緒に病院に駆けつけたり、海外で亡くなられたご遺体を空港で引きとったり、故郷へご遺体を運ぶ際など搬送の仕事です。
印刷会社
印刷会社は、ご遺族から預かった故人の生前を撮影した写真から遺影写真を作成します。
また、お通夜終了後、祭壇を前に親族の集合写真を撮影します。
警備員
直接、葬儀の施工を行う訳ではありませんが、葬儀会場の駐車場出入り口の誘導に警備員が配置されることがあります。
ほとんどの場合、お通夜のみで2~3時間の仕事。
葬儀社が警備会社に依頼します。
まとめ
ここまで葬儀に関わる職業・業種をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
「この記事って、読む人いるかなぁ」と思いながら書いてみましたが…汗
ご覧いただき有難うございました。
何かの参考になれば幸いです。
※各業種の給料相場は求人サイト参考にしています。会社や地域によって相場は変わります。
コメント